3.17.2012

新・活字ホルダー Moderne&Antik

新・活字ホルダーmoderne

新・活字ホルダーには、ModerneとAntikがあります。

同じくふたつとも、素材はステンレスです。
100年先の誰かも使える材料として撰びました。
手軽で使いやすい大きさと耐久性を持たせました。

Moderne(モデルネ)は
英語のmodern にあたる「現代的な」という意味のドイツ語です。
頑丈でシンプルな実用の形と共に、未来に活版印刷を伝えるデザインとしました。
表面は粗いヘアライン加工の後、バフで磨きあげています。
この素材は組み込まれた活字との色あいがよく、
鋳造活字の精度を引き立てる組合せです。
中心ねじが真鍮のクロームメッキ、横ねじはステンレス製です。

活字ホルダーtypeholder

Antik(アンチック)は 英語のantiqueにあたるドイツ語です。
こちらは製本工芸を指す言葉の『Reliure ルリユール』からイメージした、
長い時を経た様な古美加工を施しています。
製本作家さん達のご要望から、
活字を組む際に握る、ホルダー部の角はすべて丸みをもたせ、
手の触れる柄やねじ類はハンマリングにより、触り心地をよくしました。
色は、素材のステンレスに光の屈折を変える酸化発色を施し、ねじ類は真鍮製です。
このステンレスの酸化発色や真鍮ねじは、酸化をつづけます。
その風合いを磨き、 少しずつステンレスの地を出していく事も新しく、
そのまま磨かずに、経年変化を楽しむことも出来る道具としました。

専用に制作したレザーケースと、
製本作業での加熱箔押し用に、天然ワックスで着色したウッドハンドル、
印字用レザーパッドが付属いたします。