新・活字ホルダーで和文の印字、購入は可能ですか？
というお問合せをよくいただきます。
欧文（アルファベット）の活字はセットでお買い上げいただくとお得ですが、
和文は数が膨大ですので、必要なものだけ揃えてゆくことをお勧め致します。
写真は名刺組版の例になります。
【一段目】
名前部分は 明朝8pt ＠27円×4=108円
【二段目】
〒,－（最後から２番目の全角ダーシ）……全角6pt ＠30円×2 = 60円
232-0014，5，28，2……6pt2分数字(記号） ＠37円×12 = 444円
横浜市南区吉野町，丁目……明朝6pt ＠27円×10 = 270円
【三段目】
ＦＡＸ，ＴＥＬ，……全角6pt ＠30円×6 = 180円
「.」が2本, 「-」が4本，045，261．5890，045，261，1597
……6pt2分記号（数字）＠37円×26= 962円
上記の活字で 108円+60円+444円+270円+180円+962円 = 2,024円（税別） となります。
活字だけではホルダーには組めません。
それぞれの大きさに見合った込物（文字間、スペース）が必要です。
築地活字では込物はセットで1500円～、
活字は6pt、8pt、9ptについては１字種2本から、
12pt以上は1本からでもご相談にのります。
よく使う活字は擦り減りますので、予め数本用意することをお勧め致します。
不明な点などは築地活字にお気軽にご相談くださいませ。
新・活字ホルダーで数行の文字組み、さらに印字は難易度が高いです。
写真のように文字の高さが揃っていないと、きれいに印字できません。
（写真は極端な例です。）
ネジを締め上げる前に、高さをならしてから、
中心ネジと横ねじをバランスよく締め上げてください。
どうしても高さが揃わない場合は活字の裏側に、紙1枚を貼ってみたり、
マスキングテープを貼って微妙な高さ調節をしましょう。
（活版印刷では大切な『ムラ取り』と言う作業です。）
手押しの印圧と紙質により、
印字された文字の表情も、にじんだり、かすんだりと様々です。（写真は金属柄、手で印字）
木柄は金属柄より大きいので力を込め易く、
大量に印字される場合などはハンドプレスを利用されると便利です。
小さなスペースですが、組版は無限にあります。
是非、ご自分ならではの組版を発見されてみてください。
