手差し万葉機があり、A3サイズまで印刷可能という活版印刷所です。
主催の三木さんはこの道40年以上の大ベテラン。
活版整版(組版)を得意とされており、
ご自身の母校でもある東京都立工芸高等学校で、活版技術を教える先生でもあります。
弘陽さんは活版印刷だけでなく、広告や雑誌、書籍装丁の清刷り*のお仕事も数多くされています。
昔はムラがなく、凹凸もない刷りが良しとされた活版印刷ですが、
現在は凹凸がないと、本当に活版印刷ですか?
と依頼主さんから聞かれてしまうこともあるそうです。
三木さんは活版工房という場も提供されています。
活版技術を誰でも体験できるワークショップは今でも抽選なる人気ぶり。
前回紹介した中村活字さんをはじめ、
現役の職人さんがやさしく丁寧に教えて下さるワークショップは
三木さんの活版印刷に対するスタンスそのものと重なる様です。
活版工房をきっかけに新たなリトルプレスも生まれています。
時代とともに変わってゆく活版印刷。
三木さんはその人柄と、その活動で
活版印刷を知らない若い世代にもその面白さを伝えています。
活版印刷でのショップカード、年賀状、個展等の展示用作品、案内状、豆本、封筒、便せん、清刷りなどご相談されて下さい。
今月末、三木さんがトークショーにゲストとして参加されます。
ご興味のある方は是非。
「活版印刷は、いったいどこに向かおうとしているのか?」
■ゲスト:三木 弘志(弘陽 主宰・活版工房 講師・活版製版家)
高田 唯&高田 もとのり(オールライト工房)
東條 メリー(活版工房)
■日時:6月27日(水)19:00~20:30(18:30開場)
■場所:サクラテラス
▶詳細
弘陽さんではModerneをお手にとってご覧いただけます。
*清刷り 平滑で白い紙に印刷したもの。広告や雑誌、装丁ではその印刷物を原稿とし、ロゴタイプやマーク、書体、写真として使用する。