製本作家・佐藤まきさんに
新・活字ホルダーAntikでテープ箔で箔押しを試していただきました。
コンロで本体の部分だけ熱します。
滅多に溶けることはありませんが、活字を直接熱しないように注意します。
熱する温度は「手のひらの下の方で2、3秒触れる程度」、とのこと。
なかなかこれは難しい。
温度が低すぎても、熱すぎてもダメなのだそうです。
最初の空押し。
2回目の空押しは、最初よりも少し低めに活字ホルダーを熱します。
水で少し湿らせて革を柔らかくしてから、
どこに力が入りすぎたのかに注意して、2回目の空押し。
狙いをすまして、箔テープの上から3回目。
余計な部分は目打ちできれいにしていきます。
私たちも挑戦しました。
同じ箇所を狙って何度も押印する作業なので、
かなり緊張しましたが、箔がうまく乗ると達成感がありました。
製本工芸では最終仕上げ、まさに一発勝負の作業。
温度などは何度かやってゆくなかで覚えてゆくものなのでしょうね。
試される場合は換気、やけど等に十分注意して下さい。
お忙しい中、まきさん、ありがとうございました!
※テープ箔は製本用品販売店でお求めください。